干潟生態公園
干潟は、地主のいない捨てられた土地ではなく、長い歳月をかけて海を豊かに耕し続けてきた私たちの山と河であり、境土の一部分である. 干潟は、先人から受け継がれた貴重な自然遺産である. 1980年代後半から着手された西海岸開発計画により干潟を埋め立て、工場や都市を建設して河口に堰を設けるなど、無分別な開発が行われた. これによって生物たちの生息地は破壊、汚染され、干潟は最も人為的干渉が及ぶ所となった.
しかし、このような劣悪な環境の中でも、海水が流入する潮干帯の干潟で生息する生物の数は想像以上に多い. 干潟は、一見何もないように見えるが、その中には沢山の種類の生物が、其々の生存戦略をもって生きている. 干潟では、その環境を決定づける堆積物の性質、特に砂や泥を構成する粒の大きさが異なると、そこに定着する生物の種類も異なってくる.
泰安には、46以上の干潟があり、自然そのままの環境に生態が存在する動植物の生態館である. 干潟に生息する動植物の数は120種以上に及ぶ.