第5景 薪斗砂丘
韓国一の砂丘地帯"薪斗砂丘"は、泰安郡薪斗里の海水浴場に位置し、砂漠を思わせるような広さの砂丘である.
薪斗里海岸砂丘は、氷河期以降の約1万5千年前から徐々に形成されてきたものと推定され、海風や波によって陸地へ押し上げられた砂が、長い歳月をかけて堆積し、砂丘となった.
したがって、北西季節風の影響を強く受ける地域であることから、北西季節風によって周辺山地の雲母片岩が削られて海に運ばれた後、波に乗って再び陸地に押し上げられた、或いは、浸食によって削られた岩石が海岸線に堆積して形成されたものであることが分かる.
ここには、海岸砂丘でのみ見られる特有の生態系が造成されており、植物群系としては韓国最大のハマナスの群落地で、コウボウムギ、スナビキソウ、ハマエンドウ、ハマヒルガオをはじめ、ハマボウフウなどの希少植物も分布している。動物群系としてはヒョウモンカナヘビ、ヒバリ、ジムグリガエル、スカラベ、そして砂丘の水溜まりに産卵するアムールアカガエルやトノサマガエルなどが生息している.
砂丘は、陸地と海の緩衝地帯として、海岸側から吹き付ける海風から農地を保護し、海水の流入を防ぐ役割をしている.
忠清南道泰安郡遠北面新斗海辺ギル201-122